【作品紹介】HEXA『Chill out Cats』

こはくの天使さん(Twitterはこちら)という徳島県の喫茶店がHEXAのNFT作品を募集していたので描きました。

募集系は選ばれないとガッカリするので控えようと思ってました。

でも募集要項が具体的だったので描きたい気持ちが勝ってしまいました。

4月30日締め切りなので、もしご興味ある方はぜひ!

作品を作る前に考えたこと

企画のテーマは「どのお店でも貼れる、無個性でありながらカッコ良くてカワイイ作品」

オーナーさんはNFTが全国の喫茶店を巡り巡るようなイメージをされてるようです。

そのため「どのお店にも貼れる」ことを重要視していることがわかりました。

これまでのNFTの展示募集ではあまりないタイプで、クリエイターは1から構想を練って作ることになります。

(そのため、商用利用前提のコンペなのに購入金額が当初1000円だったことを問題視される方もいて、現在の10000円となった背景がありました)

このあたりは思うことありますが、とりあえず選ばれれば嬉しい。

ダメでもこれからに活かせるかな〜と考えてみました。

無個性とはなんだろう

この募集で1番気になったのは「無個性」です。

NFTで作品を出してる方は、自分のキャラや作風を前面に出した「個性」のある作品を作っています。

なので「無個性」といわれると悩みます。

自分の描いた猫を入れたら個性的になってしまうのか?

例として提示された「カフェをイメージさせるレトロなポスター」

オーナーが求める作品は画像で示されていました。

いわゆる「レトロ」な宣伝ポスターです。

絵が描けない称するオーナーが、商用利用可の画像を使ったり、AIで無個性なレトロポスターを出力したりするのではなく、公募している。

要は、NFTのスタンダードなスタイルPFP(プロフィールアイコンに使うためのデザイン)をそのまま使ってはいけないのだろう。

そしてオーナーは誰かを巻き込んだイベントをしたいのだろう。

ということなのかな~というのも思いました。

ということで猫を入れてカフェに合いそうなポスターを描きました。

ラフスケッチ

提示されたレトロなポスターを見てて、湯気を猫にしてみるかと描きました。

レトロといっても、アメリカンなレトロと昭和レトロ、アール・ヌーヴォーなレトロがあるなというのも薄々感じました。

この段階ではあまり気にしてなかったのですが、枠をつけるとなにかアール・ヌーヴォー感出るな~とか

ほにゃほにゃ描いてみました。

最近はみんなチルしてるようなので、Chill Outと入れることに。

このときが一番気分いいですね。完成してないけどすごくいいものができそうな期待でいっぱいです。

ベクター線で描く

私は普段iPadのVectornatorというアプリでイラストを描いています。

Illustratorと同じようにベジェ曲線で描ける優れもの。

ただ難点は自分の思い通りの線が引けないところです。

ここでラフスケッチの立体的なコップ表現を諦めました。

横からのスタイルに変え、描き進めます。

そしてふと、この募集依頼してるお店(こはくの天使さん)のコーヒーカップはどんなのだろう?と気になりました。

ホームページを過去にさかのぼると、無地のコーヒーカップと、昭和レトロなコーヒーカップがあるようでした。

昭和レトロなカップはホームページのトップにもあったので、ここは昭和レトロ路線でいこう!カップに花を描こう!

と描いたのがこちらです。

レトロポスターは2色刷り

ここまで描いて「レトロなポスターって2色刷りだったのでは?」と急に悶々としてきました。

適当に茶色やオレンジ色にするなんて安易では?

と思って色を2色に分け、濃淡と重ねで豊かな表現を作ることにしてみました。

花もアデリアのコップを見て考えて、できたのがこちら。

鮮やかな赤とくすんだ緑を重ねています。下地は古い黄ばみを表現しました。

猫のポーズも腕を組んでいる(ランプの精のようなイメージ)をバトラーにしました。

印刷のかすれの表現

印刷のかすれも表現しないといけない。

でもVectornatorは線をガサガサにする機能がない。

ペイントアプリのProcreateで下地のイエローと同色で全体をかすれた感じにブラシで塗って、重ねて…

Procreateの木炭>焦げた木を全面に塗って、PNGで保存して被せる。

とやっても色の境界がキレイすぎるので、違うな~

と思ったので、Procreateで境界をかすれたブラシでなぞってそれっぽくなったかな~

もっと粒子の荒い感じがいいのか、印刷のズレを出したほうがよかったかな~

いろいろ考えながらこれで終了としました。

こちらをHEXAで1万円の商品価格を設定しました。

せっかくなので1000円の作品も作る

ちょうどHEXAに売り物がなかったので、同じデザインで1000円の作品も出しました。

下地の色を少し薄くして、色を変え、境界をなぞっていないタイプです。

2色しか使っていないので、パッと色を変えるだけで雰囲気の違うものができて楽しいです。

調子に乗ってHEXAで3作品出品、BOOTHにカラバリ6種のスマホ壁紙を出品しました。

ご興味ある方はぜひよろしくお願いします。

HEXA → ヨツダのNFT

BOOTH → Mikawa Cats スマホ壁紙【レトロカフェ

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