アダム・スミスも無視する存在「主婦」

あるときからTwitterのプロフィールに主婦と書いた。
これは売れるテクニックとしてダメなんじゃないかと思いつつ入れている。

イラストとNFTにして商売してるのに「主婦」。素人丸出しの職業入れるなんてダメだと言われそうだ。

おそらく胸を張って「NFTアーティスト」「イラストレーター」と入れたらいいのだろう。
商売はプロ意識を持って、自信を持って商品を宣伝すべきだ。

そう思ってたのだけど、胸を張ることに、肩書きを大きく見せることに疲れてしまった。

神絵師や大物投資家で「2児の親」など入れ、時折子供とのエピソード入れてほっこりさせられればいいけれど、そういうのも疲れる。

日常生活には心底うんざりしていて、子供が隣で眠ったあと土かけて埋めて欲しいと毎晩思う心情で生きていて、かろうじて肩書きに主婦入れるのは、社会なのか家族なのかとにかく怒りがあるわけだ。

プロフィールで怒りが伝わることはないだろうけど、私はこれでいいと思っている。

アダム・スミスの母親と同じ存在

『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』という本がある。まだ読んでいないのだが、この本のレビュー記事があったので載せる。

経済学の父が無視した母の労働【レビュー】『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』

経済学の父、アダム・スミスはこう残した。

「我々が食事を手に入れられるのは、肉屋や酒屋やパン屋の善意のおかげではなく、彼らが自分の利益を考えるからである」

その通りだ。稼ぎたい気持ちが経済を世界を動かす。

誰かが稼ぎたいと売った肉を手に入れたアダム・スミス。その食事を誰が作ったのか。生涯独身だったアダム・スミス、母親が料理を作ったと推測される。

経済学の父は、実母のケア労働を経済活動に入れなかったのだ。

・家事労働は経済を動かさない。
・無償で行われるケア労働は価値がない。
・同時に看護、保育、介護の仕事も賃金が低い。

この流れが今でも続くことにウンザリしている。

NFTに罪はないし、全く関係ない

とはいえこんな主婦の愚痴はNFTに関係ない。

あと男性やバリバリ活躍するウーマンから反感を買いそうなので表立って言わない。

けれど私が小さなダイニングテーブルで作品を作る理由は、社会と理解のない家族に対する怒りと虚無感であることをどこかに書かないと気が済まないのでとりあえずここに書いた。

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