自宅で子どもを見ているとき、これでいいのかな?と思うこと、たくさんありますよね。
necco
コロナ禍もあり、自宅で子どもと過ごす機会は増えて自分は親として大人として、これでいいのだろうか?
そう思ったときにこの本「日本が誇る!ていねいな保育」を買いました。
実際の保育士さんほどの気遣いはできないかもしれないけど、子どもに対してどう接していいのか、子どもの気持ちはどんなものなのか、この本で少しわかった気がします。
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- なぜ保育園でこういうことしてるの?がわかる
- 子どもとどう遊んだらいいかわかる
- 子どもの気持ちがわかるようになる
日本が誇る!ていねいな保育 とは?

書名:日本が誇る!ていねいな保育
著者:大豆生田 啓友(著/文)おおえだ けいこ(著/文)
発行:小学館
サイズ:A5判
ページ数:160ページ
定価:1,900円+税
保育士さん向けの本ですが、普通の人が読んでも「なるほど」と思えるポイントがたくさんあります。
保育の基本、生活、遊びなどのポイントが28種類載っていて、実際の保育園の写真もたくさん紹介されています。
ポイント①なぜ保育園でこういうことしてるの?がわかる
保育園や児童センター、子育て支援センターなどは保育士や保育園に関わる仕事ではない限り大人になってから行くことはありませんよね。
子どもができて、保育園などの施設に行くと独特の「子どもに合わせた空間」に少し違和感(悪い意味ではありません)があります。
ただ単に家具が小さいとかそういったことではなく、掲示や先生のテンションも慣れないと落ち着きません。それは自分が大人だからだと思います。
子どもにとって安心できる世界は、大人が意図的に作っているもの。
子どもが安心できる空間、楽しい掲示物。全てに意味があることがこの本を読むことでわかります。
ポイント②子どもとどうやって遊んだらいいかわかる
子どもと遊ぶのって難しい。なぜ難しいかというと、(自分は大人なのに)子どもになりきって遊ばなきゃというプレッシャーがあるのかなと思います。
でも実は、子どもが興味のあるものを大人が観察して、いろんな準備や声掛けをすることが大切。
大人の価値観を押し付けるのではなく、子どもが今何を見つめているかを大人が注目して応える。その対応方法がこの本には書いてあります。
安全を考えた部屋づくりや、おもちゃの整理のしかたなどは写真を見るだけでも参考になります。
ポイント③子どもの気持ちがわかるようになる
「日本が誇る!ていねいな保育」には写真がたくさん使われています。
その写真の子どもの気持ちが、吹き出しを使って書かれています。
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子どもがただ立っているように見えても、色々考えていたり、疲れていたり。
自分の子どもを見ていても「もしかして今、花を見ているのかな?」「お茶を飲んでホッとしたかな」など思えるようになります。
感想
親になって不安だったのが「わが子にとって、私は安心できる存在だろうか?」ということでした。
0歳だとあまり不安はなかったのですが、2歳になってコロナ禍もあり私と子ども1対1の場が増えて「本当に私が親で大丈夫?」と思うことが増えました。
そんなときに出会ったこちらの本。Amazonでジャケ買いだったのですが買って正解。
保育士さんの対応や保育園のレイアウトなど、普段の生活の参考になりました。
おもしろいなと思ったのが「戦いごっこ」をどうしたらいいか、という事例。
戦いごっこは、1歳の半ばくらいからみられるようになります。
人に危害や恐怖を与えることがあるので、つい「ダメ!」と制してしまうかも。でも、戦いごっこは、気持ちのコントロール力を鍛錬する、むしろ通過したほうがいい成長過程ともいわれます。
無理に止めるのではなく、そのごっこ遊びの流れを変えて、穏やかな気持ちを引き出した実践を紹介します。(戦いが始まったら先生が人形を登場させ、やられそうになったら親分を呼ぶと言って鬼の人形が登場。鬼が降参して、最後にみんなでジュースを飲む、といった流れが写真で紹介)
攻撃がエスカレートしないように穏やかに終わらせるテクニックは経験によるものもあると思いますが、最終的にどうしたいかは大人が考えて誘導する必要があるんだと勉強になりました。
子どもが「やってみたい」と思うこと、大声を出すとかジャンプするとか、やめなさいという前に、そういうことを思い切りできる場を提供するのが大人の役割なのかな、と感じます。
necco
本で保育の事例を読むことで、自分では考えが及ばない、先人たちの知恵や知識を得られるので本当にありがたいです。
necco
この本は0~2歳のお子さんを持つ方、特に「自分が親で本当に大丈夫?」と不安になった方に強くおすすめの本です。