CHOICEはシオリーヌ(大貫詩織)さんが書いた性に関する本です。
そう思っている人は多いですよね。
この本は大人はもちろん、中高生なら1人で読めると思います。
necco
- 男女問わず読みやすい内容
- デザインが中性的
- 親が読んでも、子ども(中高生~)が読んでもOK
セックスやコンドーム、PMSなど女性の不調も書かれている、大人になる「変化」を総合的に知ることができる本です。
目次
CHOICEとはどんな本?
著者:シオリーヌ(大貫詩織)
発行:イースト・プレス
サイズ:四六判
ページ数:160ページ
定価:1,300円+税
初版年月日:2020年12月8日
著者は助産師の性教育YouTuberシオリーヌさんです。
総合病院産婦人科病棟で勤務ののち精神科児童思春期病棟で若者の心理的ケアを学んだとのこと。
本に書かれたエピソードで印象的だったのが、
お母さんが小学4年生のときに「今日は生理の話をします!」と明るく切り出したという話です。
この教育のおかげで「生理がくるのが楽しみで楽しみで仕方がなかった」と。
生理だけでなく、男女交際、性的な話はなにかとタブー視されがちですが、そのせいで生きづらさを感じたり嫌な目にあうことは少なくありません。
若い世代のみなさんや子どもたちと接する大人の皆さんに向けて「せめてこれだけは知ってほしい!」という、性の知識を詰め込んだものです。
この本は広く浅くですが、性に関することがしっかり網羅されています。
CHOICEのポイント①男女問わず読める内容
このCHOICEという本は男女問わず読める内容で、女性の生理のこともしっかり書かれていますが、男性の体のこともしっかり書かれています。
女性の体の仕組みはもちろん、写真付きでナプキンの種類を紹介、月経前症候群(PMS)、ピルなどについても書いてあります。
男性の体の仕組みも同様に説明があり、同時にコンプレックスになりやすい包茎やサイズについてもふれています。
「男性のペニスは大きいほうがいいらしい」というメッセージは世の中にあふれています。
男性同士でもペニスの大きさでマウントを取り合ったり、サイズの小さな人をからかって馬鹿にしたりというやりとりが少なくないそうで…
そしてセックス、性的同意、自分らしく生きる、といったトラブルや若いときに悩みそうなことも詳しく書いているので、若いときに読んでおくといい内容が盛りだくさんです。
CHOICEのポイント②デザインが中性的&読みやすい
表紙のデザインもそうですが、中身も中性的。
こういった本はピンクやほんわかしたイラストなどで、いかにも女性向けといった本が多いですが、この本はシンプル。
男性にも読んでもらいやすいデザインといえます。
文字中心ですが、文字が大きく行間が空いている(Kindleの場合)ため文字を読むのが苦手な方も読みやすいのではないでしょうか。
お医者さんが書いた本だと難しすぎたり、お医者さんの考えが随所に出て気になったりするのですが、シオリーヌさんだからこそのシンプルでわかりやすい本にまとまっているのではないかと感じました。
CHOICEのポイント③中高生はもちろん親が読むのもおすすめ
もう大人になった親が子どもに説明するときの参考にしてもいいし、中高生であれば自分でも読める本だと思います。
とても平坦に書かれていて誰が読んでも理解しやすいです。
おもしろいなと思ったのが「セックスってなんのためにするの?」という項目。
人がセックスをする意味は多様ですが、大まかに次の3つに分類してみましょう。
Point
- 生殖のためのセックス
- コミュニケーション、快楽のためのセックス
- 手段としてのセックス
AVへの出演や性的サービスのお店で働くことが「3.手段としてのセックス」に当たります。
necco
親が読んでも新しい知識を得られます。むしろ自分の知識が古いものだと感じます。
お子さんのためだけでなく、自分のためにもなる本です。
CHOICEの感想
私が子供の頃に読んだ生理の本は「おんなのこ物語」という本でした。
初潮が始まる女の子、クラスメイトの反応や担任の先生の妊娠・出産といった話のマンガです。
生理についてどのように対処したらいいか、ということに終始していました。
necco
生理は女性だけの問題、という意識だったんだなと思います。
それだと世界はひずんでて、女性が生理でつらいときに休めないとか理解されずつらい。男性は男性で自分の身体で悩んでいる。
もう少し互いを知って、生きやすくなれればいいなと思います。
あとはAVがセックスの教科書になっている問題。本当にどうにか変わってほしい。
この本を私達世代も読んで、自分も子どもも、つらくなく生きられるようになったらいいなと思います。
necco