Twitterで補完食の本を見つけたので購入しました。
わが家はすでに離乳食の時期は終わっていましたが、これでよかったのだろうか?と思うことが多かったです。
補完食の考え方は聞いたことがありましたが残念ながら実践できず。でも2021年に発売されたこの本では補完食の考え方がしっかり書いてあり試しやすいと思います。
- 普通の離乳食の方法に疑問を持っている方
- 気楽に離乳食がしたい方
- 新しい方法にチャレンジしたい方
赤ちゃんのための補完食入門|あらすじ
タイトル:赤ちゃんのための補完食入門
著者:相川晴
発売日:2021年1月4日
出版社:彩図社
- 内科医の体験に基づいた本
- WHOの最新の考え方に基づく補完食(離乳食)の紹介
- 赤ちゃんへの食べさせ方、栄養、考え方が全てがまとまっていて読みやすい
WHOの補完食を理解できる、珍しい本です。
現代の離乳食は複雑で難しい、手間をかけることが多いですが、補完食はもう少し気楽。
補完食は母乳やミルクを続けながら「足りない栄養」をプラスする感じです。
(離乳食は母乳やミルクをやめて普通の食事を食べられる練習といった印象です)
日本では浸透していないと言ってもぶっ飛んだ内容ではありません。栄養を考えた学びのページ、作り方のレシピ、食べさせ方など基本的なことも丁寧に説明されています。
だれでも実践できる補完食、読んだら「やってみたい!」と思うこと間違いなしです。
赤ちゃんのための補完食入門|読んだ感想
まず、丁寧でかわいいイラストつきでわかりやすいです。
離乳食、補完食の考え方も図で説明されているので「なるほど!」とスッとわかります。
離乳食はきちんと進めて、卒乳させて、普通の食事をしっかり食べられるようにしなきゃいけない!というプレッシャーを感じます。
それが
いつもの母乳とミルクに足りない栄養を食材で補う、そう考えると少し気楽になりませんか?
necco
生後6ヶ月から母乳やミルクだけでは鉄分が足りなくなり、食事で補う必要があることなど、栄養に関しても細かく勉強できます。
個人的にはTwitterで知った、ごはんの前に赤ちゃんの口の周りにワセリンを塗って保護するといい、という小ワザが書かれてて感動しました。
アレルギーと皮膚への刺激の違いといったような細かい部分までフォローされてる、1冊持っていると安心の本だと思います。
赤ちゃんのための補完食入門|本から学んだこと
離乳食というと、ひよこクラブなどでも離乳食カレンダーが付録でついていますよね。
- 1日目は10倍がゆ
- この日はこれを食べさせて
- スタンプラリーのように野菜や果物を食べさせてクリアさせて・・・
なんて悩んだりしているうちに、また食事の時間がやってくる。
離乳食への重圧は大変なものです。
この補完食の本は
「どの時期になんの食材を与えるか、ではなく、赤ちゃんが食べやすい形状に加工できる、栄養豊富で手に入りやすく家庭で使いやすい食材を与えること」が大事と書いてあります。
しかしガチガチに決められたルールで右往左往してしまうなら、いっそのこと自由にやってしまうことも手なんだなと思いました。(もちろん赤ちゃんの様子を見ながら)
他にも補完食は母乳やミルクを減らす必要はない、とも書かれています。
necco
離乳食を食べない、というのも、卒乳できない、というのも親の気持ちではどうにもならない部分かなと強く感じました。
そこは補完食の考え方のほうがしっくりくる、と今さらながら思いました。
赤ちゃんのための補完食入門|離乳食で悩んだら補完食を学ぶのもおすすめ
この本でも離乳食が悪い、とは言っていません。
ただ、離乳食は「作るのが大変」というイメージが強すぎる気がします。
もちろん名前の問題だけじゃないですが、すり鉢買って、作り置きして冷凍して・・・って「赤ちゃんが卒乳するために食事を作ってあげる」というのが全面に出すぎている感じです。
補完食は母乳やミルクを飲んでいる赤ちゃんに、足りない栄養をあげる感覚なので、ベースには母乳・ミルクがあるので、「食べなくてもまあいいか」という気持ちになれそうな感じです。
necco
もちろん補完食の考え方の始まりは赤ちゃんが母乳・ミルクでは足りなくなる栄養を補うのでその考えも間違えじゃないかなと思います。
この本では補完食は生後6ヶ月以降「1日2回」「なめらかに潰した5倍がゆ(8倍がゆ)」からとあります。
necco
著者が実際に補完食を進めたスケジュールも載っているので参考になります。
普通の離乳食がつらい、やれる自信がないという方は補完食の方法も目を通しておくのがおすすめです。
もしかしたら補完食の方法が合っているかもしれませんよ。