離乳食はもうめんどうだ!
子どもが離乳食を食べてくれない!
離乳食つくりたくない!!
necco
目次
せっかくの離乳食を食べてくれない
平成27年度 乳幼児栄養調査結果の概要
厚生労働省の調査で、離乳食に関するものがあったので紹介します。
このグラフは「離乳食について困ったこと」という質問の回答です。
離乳食で困ったことがあった人は全体の74.1%。10人に7人は離乳食で何か困っていたことになります。
(回答の「作るのが大変」に関しては、このあと紹介する本「離乳食は作らなくていいんです。」、母乳・ミルクとのバランスなどは「補完食入門」が助けになると思います。)
また、離乳食を学んだ人・場所では育児雑誌が41.3%と、これはひよこクラブなどを参考にしていると考えられます。
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離乳食で悩んだとき本が助けてくれた
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離乳食で悩んだとき少し冷静にしてくれる本を5冊紹介します。
- 子どもに食べさせることを無理強いしない、が前提の本
- 単なるレシピ本ではない
- 離乳食を食べないときの心構えが書いてある
- ベビーフードも良しとしている
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離乳食がつらいとき読む本①赤ちゃんのための補完食入門
タイトル:赤ちゃんのための補完食入門
著者:相川晴
発売日:2021年1月4日
出版社:彩図社
- 内科医の体験に基づいた本
- WHOの最新の考え方に基づく補完食(離乳食)の紹介
- 赤ちゃんへの食べさせ方、栄養、考え方が全てがまとまっていて読みやすい
WHOの提唱している、赤ちゃんに必要な栄養素を補う食事を「補完食」といいます。
離乳食と少し異なる点はありますが、難しく考えず離乳食の本を読むように呼んでOKです。
普通の離乳食は卒乳のためのイメージがありますが、補完食は母乳・ミルクを続けつつ栄養のある食事を少しずつ食べるイメージです。
母乳・ミルクの量をわざわざ減らして、食事に置き換えるということではないです。
それだけでちょっと気が楽になる方もいるかも知れません。
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補完食には細かい決まりはないとのことですが、この本では著者の進め方やポイント(この時期までにこの栄養が必要など)はしっかり記載されています。
今までの離乳食のやり方が窮屈だ、赤ちゃんの栄養や補完食の方法をちゃんと知りたい、という方にぜひおすすめです。
離乳食がつらいとき読む本②離乳食は作らなくてもいいんです。
タイトル:小児科医のママが教える 離乳食は作らなくてもいいんです。
著者:工藤 紀子
発売日:2019年1月23日
出版社:時事通信社
- 小児科医の体験に基づいた本
- 市販品を超絶おすすめされるので勇気がわく
- ライスシリアルなど海外の離乳食もわかっておもしろい
小児科医の工藤紀子先生という方が自身の子育て、離乳食の難しさを感じた経験から書いた本です。
エッセイのような軽い文体でササッと読めるのでおすすめです。
現代は市販のベビーフードを使うことにすごく抵抗がある、という人は少ないと思いますが、どうしても「手作り」をしなきゃいけないという重圧を感じている方も多いでしょう。
この本ではベビーフードを使うことへの罪悪感をとにかく一掃してくれます。
徹底してベビーフードを使う様子を読むと、「ここまでベビーフードにこだわらなくても」と逆に手作りしたくなる気持ちもわいたりして不思議な本です。
海外ではベビーフードは普通に使われているという現実、簡単に使えるライスシリアルなるものの存在など全く日本と違う状況に興奮を覚えます!
ベビーフードを使うのに躊躇している方は必見の本です。
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離乳食がつらいとき読む本③うちの子どうして食べてくれないの?
タイトル:うちの子どうして食べてくれないの?
著者:カルロス・ゴンサレス
発売日:2012年5月10日
出版社:ジャパンマシニスト社
- 「けっして、お子さんに食べるのを無理強いしない」が響く
- 海外の本なのでざっくばらんな印象がいい
- タイトルどおり離乳食の難しさ、その理由が書かれている
母乳育児を推進するNPO法人 ラ・レーチェ・リーグ日本が推薦していたので読みました。
海外でも離乳食食べなくて困っているのだな、と遠い国の親に共感しつつ読みました。
離乳食を食べさせるテクニックの本というよりは「無理に食べさせない」という姿勢の本なので「まあうちも食べないけどいいか、スペインの赤ちゃんも食べないし」という気持ちになります。
日本で離乳食というと10倍がゆですが、海外だと違うというのも当たり前ですが驚いてしまいます。この本では「何から始めても大丈夫」「最初に果物をあげて次に穀物・・(中略)・・ヨーロッパ小児栄養消化器肝臓学会の基準に完全にしたがったものといえますし」といった記載があります。
と言われても日本ならお米(主食だし)、他の国ではパンやシリアル、バナナだったり全然違うんだろうな~という想像ができます。
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離乳食がつらいとき読む本④だれでもできる母乳育児
タイトル:だれでもできる母乳育児
著者:ラレーチェリーグ
発売日:2000年5月
出版社:メディカ
- 無理に食べさせない、というのが基本
- 食べ物をフォークでつぶすだけ、といったラフな方法を紹介
- 母乳の悩みがある方にもおすすめ
(だれでもできる、は言い過ぎだと思うけど)
先ほどの本を推薦していた団体「ラ・レーチェ・リーグ」はアメリカの母乳育児を応援する団体のようで、日本にも支部があります。
その団体の本でちょっと内容が古いのですが、離乳食の項目については海外らしいラフさです。
こちらも「無理強いしない」が基本で大きな気持ちで離乳食に取り組めるようになると思います。
離乳食がつらいとき読む本⑤育児の百科
タイトル:育児の百科
著者:
発売日:2008年1月16日(1967年に刊行)
出版社:岩波文庫
- 離乳食だから特別なものを作る必要はないとバッサリ
- ありあわせのもので離乳を進める考え
- 赤ちゃんが食べるタイミングを待つ
1967年(昭和42年)に刊行された、産婦人科の先生による本です。
私は図書館で大型本を借りたのですが、文庫本が上中下で発売されています。
離乳食についてはおそらく中巻で、「離乳への道はひとつではない」という項目が離乳食に関する部分です。
- 何をどんなふうに調理したという献立表を覚えるよりも、赤ちゃんの現実をみきわめることが先である。
- かゆとかパンがゆとかいった、べたべたしたものがきらいな子もある。
- 離乳食だからといって、特別の料理を作らねばならないと、かたくるしく考えることはない。育児雑誌で離乳食献立の特集号を出すので母親は離乳食を特別なものと思ってしまうのだ。
現代の読みやすい育児書と違い、文字ばかりでちょっと構えてしまう本ですが、全体的におおらかな考え方は肩の荷が下りるような気持ちになります。
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Amazonだとまた表情が違っています。
つらいめんどうな離乳食作りが楽になりますように
離乳食作りがつらい、めんどうという方はたくさんいると思います。
思ったように食べてくれないし、残りを捨てるのもつらい。
ベビーフードを使って楽すれば全て解決するわけではなく、気持ちの切り替えは難しいです。
紹介した本の中に、1つでも悩みのタネがなくなるポイントがあればうれしいです。
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