【体験談】稽留流産⑥ ~体の中に御遺体が入っていた日々~

流産したときのことをたまに思い出します。

おなかの赤ちゃんが亡くなったことに気づかない2週間

稽留流産というのは、自覚症状のない流産です。

◆稽留流産
自覚症状はないけれども、子宮内で赤ちゃんが死亡してしまっているか、赤ちゃんはできておらず胎嚢だけがそのままとどまっている状態。

妊娠12週ごろに健診を受けて、心拍を確認できなかったことから稽留流産と診断されました。
おそらく前回の健診のあと、何日かして亡くなったと予想されます。
(前回の健診から赤ちゃんの大きさの変化があまりなかったため)

あまりにも強い衝撃に、頭が真っ白になった経験はこのときが始めてでした。

▼そのときの状況

稽留流産の体験談① ~当日編~

わたしのおなかには死んだ胎児がいるホラー

診断を受けて思ったのが「ホラーだな」ということでした。

わたしの体の中には死体が入っている。
それってホラーじゃないか。
でもホラーってひどい表現じゃないか。

流産の体験談を見ると「わたしの赤ちゃんはお空へ旅立ってしまった」といったファンタジー表現が多いのに。
自分の考えがなんともひどい表現と感じました。

ホラーと感じた2つの理由

「ホラーだな」と感じたのには2つの理由がありました。

2週間もおなかの赤ちゃんを「生きてる」と信じて守り続けたこと。

亡くなったことがわかったあと、何回も「もう重いもの持ってもいいんだ」「なんでも食べていいんだ」「だって、赤ちゃんは亡くなった」と思う場面がありました。

妊娠は赤ちゃんがおなかにいることを「信じる」という行為だと思いました。

・つわりがある。
・胎動がある。
・おなかが大きくなる。

不調や変化があって確認できることはいくつかあります。
でもそれが本当に赤ちゃんによるものなのか?

病院に行けば一旦は安心しました。お医者さんに「赤ちゃんがいますよ」と言ってもらえます。

でも、もしかしたらエコー写真は違う妊婦さんのものではないか。
健診が終わってすぐに心拍が停止するのではないか。
ドッキリなんじゃないか。

そんなことをふと思うことがありました。
稽留流産がなかったら、そんなこと思わなかったかもしれません。

生きた体に御遺体が入っていた

稽留流産は亡くなった赤ちゃんが自分の体にとどまっているのです。生きた体に御遺体が入っているのです。
(生きた体に生きた胎児がいるのも十分不思議ですが)

人間の体の老廃物は自然と排出されます。細胞もどんどん生まれ変わる。
なのに、亡くなった赤ちゃんは排出されなかった。

「赤ちゃんがわたしから離れたくなかったから」とファンタジー表現を持ち出すとそれもホラー。

でもホラーだなんて、わたし以外言えないし、他の人から「ホラーだ」とか言われたらイラッとします。
この体験はしてみないとわからないし、体験した人によって捉え方は変わるのかな。

わたしは「かわいそう」というよりも「ホラー」でした。

いろいろ考えるとバチが当たるんじゃないか

死について考えると「バチが当たるんじゃないか」と思うことがあります。
亡くなった赤ちゃんのことをホラーと言って、またなにかあったら、と。
「お前の考えかたや性格、生き方が悪い。バチ当たり」となじられたらなにも言えません。

でも、それはバチあたりなんじゃなくて、この流産みたいに考えるきっかけを与えてくれる「運命」なんだと思うことにします。

経験してみないとわからない感覚

流産しなかったら、と思うことはよくあります。
世の中体験しなくてもいいこともあるし、あのとき無事に赤ちゃんが生まれてきてほしかった、とも思います。

しかし経験した以上、それを自分の中でどうするか。
医者じゃないので、他の人の流産を止めることや研究はできない。

わたしにできることは、
ブログを書いて、ほかに流産を経験した人や、経験してない人もなにか思うきっかけになったらいいんじゃないかな、と思っています。

もちろん、自分の気持ちの整理と、我が子の鎮魂の気持ちも込めて。

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