【体験談】稽留流産⑤ ~気持ちのささくれ~

なんとなく、流産したあとに会社で泣きそうになった(というか泣いた)ことを思い出しました。

パパになった人がいた

3ヶ月しかいなかった、短期の派遣先。

わたしが流産した1ヶ月あとに、朝礼で子供が産まれた報告をした男性がいた。

「嫁が里帰り出産をして、夜中に子供が産まれた。」
「夜中だったから、車で何時間もかけて行ったけど間に合った。」
「父親としての自覚、一人前の人間にならなきゃいけないと思った。」

と言っていました。
(なぜかわたしは丁寧にメモを残していた)

わたしは旦那をパパにさせることができなかった

流産(特に初期)は、母体と関係がないことが多く、自分を責める必要はないと言われています。

とは言っても、この話を聞いて「わたしは旦那をパパにすることはできなかった」と、なんだか悲しくて悔しい気持ちになったことを覚えています。

(うちの旦那はそんなにセンチメンタルな人じゃないので、気にしていないとは思いますが)

同時にブワッと、涙があふれて、こらえるのが大変でした。

悔しいわたしはメモを取り続ける

この会社は、お弁当を食べる人は1つの会議室に集まって食べていました。
そうとう悔しかったであろう、当時のわたしは、なぜか昼休みにその人が話した言葉をメモっていました。

「子供、チョーかわいいっす!」
「初ひ孫で、いつもそんなに来ないばあちゃんが見に来るんす。」

ああ、わたしの欲しいものを全て手に入れてる。
子供も、家族の笑顔も。

ささくれ立ったわたしの心、メモには「ポケモンを集めるのも、空虚」とあった。(ちょうどポケモンGoがリリースされた時期)

バネにならない悔しさもあることを知る。

パパにならなくても、ママにならなくても一人前

ああ、もう、本当に嫌だな、と思ったのが、
「パパになったからがんばる」みたいな言葉です。
自分のためにがんばれよ、と。

「ママになったら優しさが出た」というのも、
勝手な思い込みで、もともと優しいか、経験から妥協できるようになったか、なんじゃないか、と。

「〇〇になれなかったら・〇〇にならなかったら」なんなんだ。
一人前になれないのか。

・・・やさぐれていますね。

もちろん、子供がいることで、成長することも多いのだろうけど、
なんか子供が産まれた直後の人は、キレイごとを並べるなあとブツブツ考えていた、流産直後の自分でした。

▼続き
稽留流産の体験談⑥ ~体の中に御遺体が入っていた日々~

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