このタイトルを見て強く共感した。
人を育てるのに性別は関係ない(と思いたい)。母という言葉は女性であることを強調しすぎる。
親という言葉がしっくりくる。
育児や仕事、旦那さんとのことが淡々と綴られていているエッセイ。
よくある子供がメインのエッセイはハイテンションで読んでて恥ずかしいことが多いけど、この本は「そうだよね」と静かに共感しながら読める。
子供が生まれて、日常の端々に違和感を感じることが多くなった。
母。
女性。
男性は働いて、女性は家庭を守るもの、という考え方に嫌でもぶち当たる。女性が子育ての主で男性はサポート役だとか。
そういう違和感1つひとつを書いていて、「うん、うん」とうなづける。
子供が産まれて気づいた違和感、私だけじゃないんだと安心できた。
あと子供の性別のことを書かないなど、子供のプライバシーを守る姿勢もいい。
わたしもSNSで子供を登場させるとき、どこまで書くか悩んでいた。
細かく書く必要はない、というより書いちゃいけないなと思えた。
タイトルに共感した人は、この本の内容も共感できる点が多いと思うので、ぜひ読んでほしい。